アイヌ-デザインのお土産 情報と通信販売

Homeアイヌの歴史

アイヌを取り巻く歴史概要

アイヌの歴史は古く、生活範囲は非常に広く、は東北北部から北海道、そしてロシア南部に当たる千島列島や樺太までと言われている。北海道では、あちらこちらで石器が発見されている。数万年前から人が。おそらくはアイヌが住んでいたことがわかっている。いわゆる「アイヌ文化」の生活様式が成立していくのは、おおよそ13〜14世紀頃だと考えられている。

アイヌによる歴史や文化は、言葉による口承で語り継がれてきたため、言語を文字で表記する方法は定まっていなかった。文字を持たない種族であったため、歴史についても詳しいことが分かっていない。明文化された記録としてさかのぼれるのは、16世紀以降。ヨーロッパ人によってラテン文字やキリル文字で書かれたものや、和人によってカナで記録されたものが始まりとなる。

言葉による伝承は残っているのだが、残念ながら雄弁にアイヌ語を伝えられる人の高齢化が進んでいる。2007年現在、「母国語」として流暢に話せる人は、たったの7人という。アイヌ語の保護は行われているが、文化としての言語は絶滅が心配される。事実、2009年にユネスコによって「極めて深刻」(critically endangered)な消滅の危機にあると分類されている。

北海道以北のアイヌの民には、強力な支配者や中央政府が存在しなかった。支配というのはおよそ農耕の発生に始まることが多い。食料豊かな狩猟民族にとって、領地を広くする必要性が少なかったのかもしれない。いわゆる共通語のようなものが生まれなかったことで、多岐に渡る方言が存在する。こうした言語の複雑さも、歴史を紐解きを難かしくしている。

■ 近年の背景

アイヌの民は狩猟と交易を生業としていたが、その地域性のためから、ロシア国と倭国との板ばさみにい遭う。ロシアによって千島占拠されたアイヌは、ロシア領に残るか日本に去るかという選択を迫られた。現在、アイヌは文化としてその地に残ってない。2006年に実施した「アイヌ生活実態調査」 によれば、北海道に住むアイヌ民族の人口は、23,782人。72の市町村に住んでいて、文化を継承している人々も少なくない。しかし、いわゆるアイヌ民族として、昔ながらの、狩猟生活を永続させている集落はないという。明治以後の、和人の一方的な法律によって、文化様式というものを取り上げられた結果だ。

アイヌという民族がたどった過去を、かいつまんで書きました。きっと、勘違いや間違いの部分があるかと思いますので、気が付いたときに修正していきます。なお、このサイトの目的は、ToyToyデザインを知ってもらうことであり、歴史をたどることではありません。この後に、歴史や文化を追加するとすれば、アイヌに伝わる物語や英雄譚などのような、心が震える楽しい話を探して掲載したいと思います。

■ カムイに捧げる

アイヌデザインのキーホルダー

手編みイナウ型キーホルダー

この変わったキーホルダーは「イナウ」をイメージしたもの。 イナウは、アイヌがカムイに祈り願うときに捧げられ、 カムイや先祖と人間の間を取り持つ祭具だ。 イナウを捧げることで、 人間側の思いがカムイに伝わると同時に、カムイ側も力や徳を増すと考えられている。 一本の木の棒から削り出される。
NEXT ★ アイヌの歴史